動画は短い方がいいって本当?
あなたの商品やサービスを紹介するために動画を活用するとしましょう。
その際によくある質問は「長さはどれくらいがいいんですか?」というものです。
ネットで検索してもそれらしい回答がたくさん見つかります。よくあるのが
・お客様の集中力は限られているので、長さは1分以内にしましょう
・長い動画は見てもらえません
というものです。
でも、根本的に「それが何のための動画なのか?」を考えてみれば「動画は出来るだけ短くしましょう」という話に必ずしも説得力が無いことが分かります。
動画と言うと多くの人はテレビのCMを思い浮かべると思います。
昔は動画を広告に使える媒体がテレビしかありませんでしたから無理もありません。
当然の事ながら、テレビCMを活用できるのは巨額の宣伝広告費が使える大企業です。
その時点で中小ビジネス・個人ビジネスとは扱う商品やサービスの特性が大きく異なるはずなんです。
大企業であれば、薄利多売の戦略を取ることも珍しくありません。
30秒の短い広告動画を流して反射的に安価な商品の購入を促すことも有効です。
清涼飲料水の広告に30分の解説動画は不要なんです。
でも、多くの中小・個人ビジネスは「薄利多売」の戦略を取っていない筈です。
比較的単価の高い商品やサービスを、少量販売することで成り立っていると思います。
例えば10万円の商品を30秒の広告動画だけで販売することはまず無理なんです。
価格が高ければ高いほど、何故、その商品にそれだけの価値があるのかという説明が必要になります。
購入の判断材料を提示するために長くなって当然なんです。
「長い動画は見ないよ」
という意見は言葉が足りていません。
「(興味がない人は)長い動画は見ない」
が正しいんです。
そもそも興味がない人に見てもらう必要はありませんよね?
本来興味がない人に見られてしまうと、お互いに時間の無駄になります。
問題は
・興味があるはずの人
・本来、見て欲しい人
を離脱させてしまうことです。
これは、大抵の場合、動画の「長さ」の問題ではなく、「構成」の問題です。
問題解決のために何かを購入しようと思って動画を見始めたのに、販売者が延々と自分の体験を披露していると大抵は離脱します。そこに興味がないからです。
もったいぶって答えを先延ばししても離脱します。他にも情報はあるからです。
優れた構成は、見る人が問題意識を増幅させて「そうそう!」という共感や「なるほど!」と納得をさせつつ、興味を持続させる内容になっています。
動画でも文章でも同じです。
「動画は短い方がいい?」という問いに対する答えは、「動画の目的による」となりますが、意識すべきは「長さ」ではなくて「構成」です。
理想的な構成にしたら長くなったというのであれば、その商品の紹介としては、長い動画が正解となります。
特に、商品・サービスの販売まで一気に持って行くような動画であれば、動画は長くなる傾向があるでしょう。
是非、升田企画に雑談レベルでご相談ください。
無料相談の範囲でも、個別に「客観的な」アドバイスができると思います。あなたのお話をお聞かせください。
升田企画・升田規裕